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運送業と配送業の違いを徹底解説|距離・許可・車両・収入の比較で最適な働き方が見える

運送業と配送業の違いを徹底解説|距離・許可・車両・収入の比較で最適な働き方が見える
小山
小山
「運送業と配送業って、求人では似たような言い方をされるけど、何が違うの?」

北野
北野
このような悩みを解決できる記事となっています。

どちらも物を運ぶ仕事ですが、仕事内容や求められるスキル、働き方には大きな違いがあります。

結論から言えば、運送業は長距離かつ大量輸送が中心であり、配送業は近距離の小口配達がメインです。

業務内容や必要な免許、待遇の違いを把握することで、自分に合った働き方が見えてきます。

この記事では、物流業界でよく使われる用語の整理から始まり、許認可制度、仕事内容、必要な資格、将来性、さらには自分に適した職種を見つけるための診断までを丁寧に解説します。

参考:物流を取り巻く動向と物流施策の現状・課題(国土交通省)

これを読めば、転職を検討している方や今後のキャリアに悩む方が、自信を持って一歩踏み出せる情報がそろいます。

 

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用語の違いをまず整理|運送・配送・輸送・運搬・運輸

用語の違いをまず整理|運送・配送・輸送・運搬・運輸

物流業界では似たような言葉が多数使われており、それぞれの違いを把握しておくことは非常に重要です。

用語の定義を理解しておくと、自分がどの範囲の仕事に関わるか、またその仕事に必要なスキルや免許は何かといった判断に役立ちます。

以下の表は、業界で使われる代表的な5つの用語を比較したものです。

用語

意味

主な距離

主な車両

輸送

人・物の移動全般の総称

制限なし

船・飛行機・列車

運輸

行政区分での輸送の枠組み

制限なし

各種

運送

大型車で大量貨物を運ぶ

中〜長距離

大型トラック

配送

小口貨物を届ける

近距離

軽バン・2tトラック

運搬

工場内や短距離作業

数km以下

フォークリフト・台車

このように、それぞれの用語には担う役割や使用される車両、移動距離の違いがあります。

混同しやすいですが、整理しておくことで仕事選びのミスマッチを防ぐことができます。

詳しくは、デジタル庁が公開している輸送手段の割合データを参照してください。

参考:物流モード別割合データ(デジタル庁)

一次輸送と二次輸送の違い

物流の流れには「一次輸送」と「二次輸送」という区別があります。これは荷物の移動段階を意味しており、それぞれ役割と求められるスキルが異なります。

以下に一次と二次の違いを表で整理します。

区分

出発地

目的地

荷物量

距離

一次輸送

工場・港

物流センター

パレット単位

100km以上

二次輸送

物流センター

店舗・個人宅

段ボール単位

〜50km

一次輸送は主に運送業が担い、工場や港などから物流拠点への長距離・大量輸送が中心です。

対して、二次輸送は配送業が担い、物流センターから店舗や個人宅への小口・近距離配送が中心となります。

働く時間帯や走行距離、荷物の大きさも異なるため、自分の生活スタイルに合った方を選ぶことが大切です。

関連記事:タクシー会社を起業するには|メリット・デメリットも徹底解説

許可・荷物・車両で見る運送と配送の違い

運送業と配送業の主な違いを、3つの要素(許可の有無、荷物の種類、使用する車両)から比較してみましょう。

要素

運送業

配送業

許可

国の許可(一般貨物)必須

軽貨物は不要

荷物

パレット・一括

ダンボール・多件配達

車両

大型・リフト使用

2t・軽貨物・台車中心

運送業は法的な許可が必要で、大型トラックを使用し、リフト作業も関わってきます。

反対に配送業は、軽バンなど小型車両での業務が中心となるため、参入障壁が低く、未経験者でも始めやすいのが特徴です。

実質収入と待遇の比較

求人票の月給だけでは見えない「実質の働きやすさ」を比較するには、時給換算や残業時間を含めたトータルで見ることが大切です。

下記の表では、年収・残業時間・時給換算を比較しています。

区分

年収

月残業

時給換算*

備考

運送業

450万円

80時間

約1,600円

高単価・拘束長め

配送業

380万円

30時間

約1,700円

家族時間確保しやすい

※算出式:年収÷{(176+残業)×12}

一見、運送の方が年収は高いですが、拘束時間が長くなる傾向があり、時給換算では配送の方が効率的というケースもあります。

どちらを選ぶかは、生活スタイルとバランスを考えることが重要です。

健康リスクと働きやすさ

健康リスクと働きやすさ

運送・配送のどちらも体力を使う仕事ですが、身体的な負担の大きさには差があります。

長時間運転や積み降ろし作業が続くと、健康に影響を及ぼすこともあります。

  • 運送:拘束時間が長く、睡眠不足・腰痛・眼精疲労などのリスクあり。

  • 配送:納品ごとに歩行・休憩が入りやすく、体への負担が分散されやすい。

特に40代以降で体力に不安がある方や、長期的に働きたいと考える方には、配送業の方が継続しやすい選択肢となることが多いです。

このような健康リスクは、厚労省の労災統計でも明らかになっています。

参考: 過労死の労災請求最多(厚労省/貨物ニュース)

将来性の比較|DX・置き配・EC拡大

将来性の比較|DX・置き配・EC拡大

物流業界はテクノロジーと需要の変化により、急速に変革が進んでいます。今後のキャリアを見据えるなら、将来性のある分野を選ぶことが重要です。

  • 運送業:2024年問題により労働時間の上限規制が入り、デジタコ導入や中継輸送の活用が進んでいます。

  • 配送業:EC市場の拡大や置き配の普及により、個別配送の需要が急増。EV軽バンやルート最適化ツールの導入も進行中。

将来的には、ドローン配送や自動運転との連携が進む可能性も高く、特に柔軟性が求められる配送業はさらなる発展が期待されます。

参考: 物流2024年問題と供給力不足(国交省)

資格とキャリアパス

資格とキャリアパス

物流業界では、ステップアップのために取得すべき免許や資格が明確に存在しています。

以下の表は代表的な免許の種類と取得費用・期間をまとめたものです。

免許区分

車両

教習費

取得期間

主な職場

普通

軽・2t未満

約10万円

約10日

ルート配送

準中型

3.5t未満

約15万円

約2週間

コンビニ便

中型

11t未満

約20万円

約3週間

量販店

大型

制限なし

約30万円

約1か月

幹線輸送

資格を取れば収入アップや昇格が見込めるため、計画的にステップアップしていくことが大切です。

企業によっては、免許取得費用を会社が負担する制度もあるため、応募時に確認すると良いでしょう。

参考: 自動車運送業の求人倍率・労働状況(国土交通省)

働き方診断:Yes / No フローチャート

働き方診断:Yes / No フローチャート

自分にとって最適な働き方を見つけるには、生活の優先順位をはっきりさせることが重要です。

以下の質問に沿って答えることで、どちらの道が向いているか判断できます。

Q1:18時に帰宅し家族と夕食を食べたい?

  • Yes → 近距離配送が最適
  • No → 次へ

Q2:月収40万円以上を優先したい?

  • Yes → 大型運送が有利
  • No → 次へ

Q3:休日自由・副業もしたい?

  • Yes → 軽貨物の業務委託が適職
  • No → 次へ

Q4:管理職を目指したい?

  • Yes → 運行管理+センター管理職へ
  • No → 今の仕事を続けつつ資格取得を進めましょう

このように、目的に応じて選ぶべき道は変わります。

まとめ|家族の時間か収入か?自分の優先順位で判断を

運送業と配送業のどちらが良いかは一概には言えません。

大切なのは、自分や家族にとって何を優先するかです。

以下の比較表を参考に、判断材料を整理しましょう。

運送業

配送業

家族時間

健康負荷

月手取り

将来性

「家族との時間を大切にしたい」「なるべく体の負担が少ない働き方をしたい」など、あなたが大事にしたい価値観を明確にすることで、最適な働き方にたどり着けます。

資格取得や求人選びでカバーできる部分も多いので、まずは情報を整理し、第一歩を踏み出してみましょう。

 
  • 「未経験だから不安…」
  • 「どの会社を選べばいいかわからない」
  • 「安定収入を得られるのか心配」

 

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