「タクシーに赤ちゃんと乗る際の注意点が知りたい」
本記事では、タクシーでチャイルドシートが免除になる条件と併せて、赤ちゃんと一緒に乗車する際の注意点を解説します。
タクシーはチャイルドシートが免除になるのか
結論として、タクシーはチャイルドシートが免除になる条件があります。
チャイルドシートの使用は現代では一般的となっており、平成12年の4月1日から、6歳未満の子供に対しての使用が法律で義務化されています。
しかし、すべてのシチュエーションでの使用が絶対的に必須というわけではないのです。
チャイルドシートの使用義務が免除のされる一部の条件は以下のとおりです。
- 車の座席の設計や形状により、チャイルドシートを適切に固定できない場合。
- 怪我や身体の障害のため、医的または健康上の観点からチャイルドシートの使用が推奨されないと判断される場合。
- 子供の日常のケア活動（例：授乳やおむつ交換）を行う際にチャイルドシートが障害となる場合。
- 公共交通機関やタクシーなどで子供を乗せる状況下での乗車の際。
タクシーを利用する際、チャイルドシートの使用は法的に必須ではありません。
これは、タクシーの利用状況を鑑みた結果の措置です。
チャイルドシートには、乳児向けベッド（生後約10ヶ月まで）、幼児用の座席（生後約10ヶ月から4歳まで）、学童向けの座席（約4歳から10歳まで）と、大まかに3つのカテゴリーが存在します。
多様な乗客を受け入れるタクシーが、これらの異なる種類のチャイルドシートをすべて車内に準備するのは、実際的に考えると困難です。
もしタクシーでチャイルドシートの使用を法律で義務付けたとすると、例えば1人の大人と4人の幼児が乗車するシチュエーションを想定し、3つのカテゴリーそれぞれ4つずつ、合計12のチャイルドシートを全タクシーに配備する必要が生じます。
これは、現実的には取り組みづらいと考えられます。
赤ちゃんとタクシーに乗車する際の注意点
赤ちゃんとタクシーに乗車する際の注意点は以下のとおりです。
- 休憩をこまめにとる
- シートベルトは装着しない
- スリングや抱っこ紐を利用する
- 事前に予約しておく
- 乗車直前の授乳は避ける
- 必要なものをすぐに取り出せるようにしておく
休憩をこまめにとる
長距離の移動時、赤ちゃんにとっては体へのストレスが増します。
気持ち悪くなる、空腹感を感じるなどして、不機嫌になることも考えられます。
そのため、移動の途中での休憩を計画するよう前もって伝えることがおすすめです。
事前に要望を伝えれば、運転手は途中のパーキングエリアやコンビニ等の適切な休憩スポットを見つけてくれる可能性が高まります。
シートベルトは装着しない
赤ちゃんを直接シートベルトで締め付けるのは避けてください。
交通事故が発生したときや急なブレーキ時に、強く前方に引っ張られることで、未発達な乳幼児の体には大きなリスクが伴います。
子どもが小さなうちは、シートベルトの直接使用を控えることが重要です。
スリングや抱っこ紐を利用する
赤ちゃんと車に乗る際は、大人はシートベルトをしっかりと装着し、赤ちゃんはスリングや抱っこひもを活用してください。
事故が発生した場合でも、大人はシートベルトによって保護され、赤ちゃんもスリングや抱っこひもによって安全を確保できます。
事前に予約しておく
新生児との日常は、思わぬ状況に直面することも少なくありません。
突発的な事態にも冷静に対応できるよう、余計な焦りを避けるためにもタクシーの予約は前もって済ませておきましょう。
退院の際に利用できる産後専用タクシーや、子どもを乗せる際のサポートを行ってくれる子育てサポートタクシーのようなサービスも提供されています。
しかし、提供内容はタクシー業者や地域によって違うため、前もって情報をチェックしておくことが大切です。
乗車直前の授乳は避ける
「タクシーの間は寝ていてほしい」という思いから、乗る直前に赤ちゃんに授乳する方は少なくありません。
ただ、お腹いっぱいの状態の赤ちゃんは、ちょっとしたことで吐き戻す可能性が高まります。
大量のものを吐かれると、赤ちゃんの着替えが必要になったり、タクシーの座席を汚してしまうリスクが増えます。
そのため、タクシーに乗る約30分〜1時間前には授乳を済ませておくと安心です。
必要なものをすぐに取り出せるようにしておく
新生児を連れてタクシーを利用する場合、必要なアイテムを手早く取り出せるように心掛けましょう。
新生児と外出すると、突如の泣き声や吐き戻しなど、予測しづらい状況に遭遇することが多いです。
何かとトラブルが起こりやすい中、瞬時に対応できるように、手元にすぐ取り出せる位置に必要なものを配置しておくとスムーズです。
特に、スマホや財布、新生児の顔を拭くためのウェットティッシュや気を紛らわせるための小さなおもちゃは、すぐ取り出せる場所に保管しておくと役立ちます。
タクシーでチャイルドシートを利用したい場合
チャイルドシートを利用したい場合は以下の方法があります。
- 自分で準備する
- タクシー会社に準備してもらう
自分で準備する
自分のチャイルドシートをタクシーに設置することはできますが、それをどうやって持ち運ぶのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
実は、持ち運びに適したチャイルドシートも市販されています。
軽量タイプや、折り畳み式、キャリーバッグ風のデザインなど、多様な選択肢があります。
自分のチャイルドシートを使う利点としては、いつでも気軽にタクシーを利用できることです。
ただ、運転手によってはシートの取り付け方に不慣れな場合があるので、自ら取り付けの方法を知っているか、あらかじめ確認することが重要です。
タクシー会社に準備してもらう
多数のタクシー企業はチャイルドシートを用意しておりますが、街中で乗る流しのタクシーには必ずしも備えられているわけではありません。
しかし、通常はタクシーの営業所には保有しています。
事前に要望を伝えれば、チャイルドシートが装備されたタクシーを手配してもらえますので、前もって相談しておくと良いでしょう。
電話での予約も可能ですが、現代ではタクシー予約アプリの使用が増えています。
アプリを使えば、スマホの操作だけでタクシーの手配から目的地までの入力、さらには料金の支払いまでを一元管理できるので、非常に便利です。
子どもの送迎に特化したキッズタクシーとは
いくつかのタクシー会社では、子ども専用の送迎サービスとして「キッズタクシー」を提供しています。
新生児の退院時、塾や趣味の教室への送迎、遠方への帰省時の移動や、子ども単独での旅行時などに便利に使われています。
- キッズタクシーの特徴
- 利用タイミング
キッズタクシーの特徴
キッズタクシーは、子ども向けの乗車サービスを提供する特化したタクシーとして機能しています。
それに伴い、各年齢の子どもに適切なチャイルドシートを設置しており、子どもとのコミュニケーションに熟練したドライバーが担当します。
このサービスでは、大人の同乗が必須ではないため、子ども一人でも乗車可能です。
キッズタクシーを提供する会社は、高度な運転技術とサービス品質を持つドライバーのみを採用しており、彼らは厳しいテストをクリアした上での採用となっています。
さらに、一部の会社では、ドライバーに小児救急の技能を持つMFA認定を取得させているため、何か予期せぬ事態が生じた場合でも、子どもの安全は確保されます。
利用タイミング
キッズタクシーがよく利用されるケースの一つは、新生児の退院後の帰宅や帰省時です。
自宅への移動や実家への帰省に際して、自分の車がない、またはチャイルドシートが手元にない、あるいは新生児を持っての移動に不安を感じる方々がこのサービスを選びます。
キッズタクシーのメリットとして、途中のパーキングエリアで授乳やおむつ交換ができる点が挙げられ、これにより利用者にはより柔軟性と安心感を提供します。
また、学習塾への送り迎えとしてキッズタクシーを選ぶ家庭も増えています。
まとめ
今回は、タクシーでチャイルドシートが免除になる条件と併せて、赤ちゃんと一緒に乗車する際の注意点を解説しました。
赤ちゃんとタクシーに乗車する際の注意点は以下のとおりです。
- 休憩をこまめにとる
- シートベルトは装着しない
- スリングや抱っこ紐を利用する
- 事前に予約しておく
- 乗車直前の授乳は避ける
- 必要なものをすぐに取り出せるようにしておく
乗車する前に準備しておくことが大切です。
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